出典:WOWOW
2月11日に35歳の誕生日を迎えたベテランストライカーは、今季既に40試合以上に出場し、3500分を超えるプレー時間を積み重ねながら、キャリア最高のパフォーマンスとゴール数を維持し続けてきた。
先日行われた第27節デポルティーボ・ラ・コルーニャ戦でも、アドゥリスは圧巻のハットトリックで勝利の立役者となったばかりだ。バルセロナを4ー1と粉砕した昨年8月のスーペルコパ・エスパーニャの第1戦、同11月のリーガ第13節ラージョ・バジェカーノ戦に続き、今季のハットトリックはこれで3度目となる。
まだシーズン終了まで2ヵ月近くもありながら、彼はデポルティーボ戦で自己ベストを更新するシーズン30ゴールに到達した。これは100年以上の歴史を持つアスレティック・ビルバオ史上4人目の快挙である。
「通常、人の体は時間の経過と共に衰えていく。でもフィジカルを同レベルに保つことができれば、経験を積み重ねる分だけ成長していくのが自然だろう?」
先日、本人はあるインタビューでそう語っていたが、GKを除いて30代半ばにキャリアのピークを迎えるサッカー選手など滅多にいない。ボールコントロールやパス、シュートの技術や精度、状況判断などの能力が経験を重ねる中で伸びていくのはまだ分かる。だが20代の頃から武器としていた空中戦での跳躍力や滞空時間の長さ、球際の当たりの強さなど、年齢的に衰えてくるべきフィジカル能力は同レベルを保つどころか、30歳を過ぎた頃から年々進化し続けている印象すらあるのだ。
昨季から2年近くにわたって年齢を超越した驚異のパフォーマンスを維持してきたアドゥリスは、2010年10月のEURO2012予選を最後に、長らく代表から遠ざかったままとなっている。
「アドゥリスが素晴らしいプレーを見せていることは認識しているが、我々は世代交代を進めている。この3人には現在だけでなく将来的にも期待している」
モラタ、パコ・アルカセル、ジエゴ・コスタ。昨年11月の招集メンバー発表の際、絶好調のアドゥリスではなくこの3人を選んだ理由について、
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