【CR7、決定的な仕事！】CL決勝トーナメント1回戦セカンドレグのパリ・サンジェルマン（PSG） - レアル・マドリード戦のハイライト動画をピックアップ

現地時間3月6日に行われたチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグのパリ・サンジェルマン（PSG） - レアル・マドリード戦のハイライト動画をピックアップ。

試合は、2−1でレアル・マドリーが勝利し、合計スコアでも5−2と上回り準々決勝進出を決めている。

レアル・マドリー本拠地サンティアゴ・ベルナベウでのファーストレグは、3－1でホームチームが勝利。世界的に有名なウルトラスも存在しているパルク・デ・フランスはそこからの逆転を果たすため、キックオフ直前から発煙筒の煙に包まれ、燃え盛るような雰囲気を醸し出している。

ネイマールを負傷で欠くエメリ監督は予想通りディ・マリアを起用してムバッペ、カバーニとともにトリデンテを形成。対してジダン監督は負傷明けのクロース＆モドリッチをベンチに置き、中盤にルーカス・バスケス、コバチッチ、カセミロ、アセンシオ、前線にベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドを置く4−4−2システムを採用した。

試合はPSGができる限り早くゴールを奪うことを目指して攻め込み、レアル・マドリーがそれを受け止めながら速攻を仕掛ける展開。レアル・マドリーはファーストレグで、イスコを起用して中盤をダイヤモンドにしたためにPSGのサイドを幅広く使う攻撃に苦慮していたが、スペースを均等に埋められる今回のフラットな4−4−2はやはり簡単には崩れない。L・バスケス＆アセンシオのサイドハーフがD・アウベス＆ユーロの両サイドバックにしっかりと対応し、トリデンテに危険な状況でボールが渡ることを許さなかった。

うまく試合をコントロールするレアル・マドリーは18分、CKの流れからセルヒオ・ラモスがシュートを放ったが、これはGKアレオラのセーブに遭う。また38分にはベンゼマがカウンターから最終ラインを突破してペナルティーエリア内右に侵入。しかし、こちらのシュートもアレオラに防がれている。一方、レアル・マドリーの堅守を前に攻めあぐね続けたPSGも41分にディ・マリア、43分にムバッペがシュートまで持ち込んだが、どちらもK・ナバスにブロックされた。前半はスコアレスで終了する。

後半、ウルトラスがおびただしい数の発煙筒を焚き、またも煙に包まれたパルク・デ・プランス。51分、そのウルトラスが陣取る方、つまりレアル・マドリーが攻撃しているゴールのネットが揺れる。高い位置でボールを奪取したアセンシオがドリブルでペナルティーエリア付近まで進み、対面するD・アウベスの股を抜くパスでエリア内左に入り込んだL・バスケスにつなぐ。そしてL・バスケスがやにわに放った左足のクロスから、ファーのC・ロナウドがボールを叩きつけるヘディングシュートでアレオラを破った。

C・ロナウドはこれが今季CL12点目。ここ9試合では15得点と、昨季同様にシーズン後半に入って調子を上げている。

先制し、パルク・デ・プランスにため息をつかせたレアル・マドリーは、ボールをつなぎながらさらなるゴールをうかがう。一方のエメリ監督は59分に最初の交代カードを切り、モッタを下げてパストーレを投入。だが66分にヴェッラッティが判定への抗議によって2枚目のイエローカードを受けて退場処分となり、数的にも不利に……。それでも71分には、左サイドのクロスからパストーレがヘディングシュートを放ち、ピンボールのように跳ね返ったボールがカバーニの足に当たって枠内に入り、同点に追いついた。

ジダン監督は72分にコバチッチとの交代でクロースを入れ、76分にはベンゼマをベイルに代える。対するエメリ監督はディ・マリアをドラクスラーと交代させた。そうして80分、次のゴールを生み出したのはレアル・マドリーだった。ペナルティーエリア内、ラビオのクリアミスを拾ったカセミロが右足を振り抜くと、ボールはPSGのDFに当たってコースが変わり、枠内に収まっている。ジダン監督はこのゴールの直後にアセンシオをイスコに代え、交代枠を使い切る。

レアル・マドリーは終盤、数的不利のPSGを相手にボールを回しながら時間を使い、PSGのさらなるゴールを許すことなく試合終了のホイッスルを迎えた。レアル・マドリーは唯一残されたタイトルでもあるCLで、未到の三連覇を夢見続ける権利を獲得。一方ネイマール獲得に2億2200万ユーロ、ムバッペ獲得に1億8000万ユーロを投じるなど今夏に大型補強を敢行したPSGの大いなる夢はベスト16で潰えることになり、エメリ監督の立場も危うくなった。