采配面での「ジダン効果」は2つある。1つは右SBカルバハル、左MFイスコの抜擢である。ともに前監督ラファエル・ベニテス時代は出番が少なくなっていた。もう1つが、組み立てに手数を掛けること。DFやMFから一気にロングボールを送り込むシーンは少なくなり、ショートパスを繋いで丁寧に崩していくスタイルになった。このスタイルの変化は、繋ぐことでチームが一体となって前進する → ライン間が密になりコンパクトになる、という効果も生んだ。ロングボールに頼るとボールロスト時にどうしてもチームは縦に間延びしてしまう。この点、ショートパス中心であれば選手間の距離が近いため、ボールを失ってもプレスの効きは良い。ボールロスト後のプレスで直ちにボールを回復するバルセロナの守備スタイルを思い出してもらえればわかりやすいだろう。
出典:WOWOW
パスをポンポンと繋ぐジネディーヌ・ジダンのサッカーは、レアル・マドリードファンにも受けが良い。手数と時間を掛けた分、MFのモドリッチやイスコがフィニッシュやアシストに絡む機会と、FWのクリスティアーノ・ロナウド、ベンゼマ、ベイルが中盤に下がって組み立てにも参加する機会が増えた。コンビネーションが複雑になりヒールキックやループ、スルーなどの“遊び”を盛り込む余地が生まれた。こうした個人技をサンティアゴ・ベルナベウのファンが満喫するのは久々のことだ。こちらもバルセロナの攻撃スタイルにより近くなったと言えるだろう。
しかし、戦術面で言えばジネディーヌ・ジダンのやったことは「たったそれだけ」とも言える。システムは[4-3-3]のまま、イスコとカルバハル以外のメンバーも同じ。そもそも就任してまだ2週間で大幅な戦術変更などできるわけがないのだ。
では、最大の「ジダン効果」とは何なのか?
それは
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おすすめのコメント3
新村
16年1月27日
目の前で実践することが出来る監督ってすごい
toshiya
16年1月27日
最近バルサネタないですね。良くないですよ(≧◇≦)
レアル大好きっ子
16年1月27日
最近レアルネタ多いですね。良いですよ!(^^)!