ジダンとネヴィルが備える監督としてのカリスマ性

Sponsored WOWOW|socsoc - 2月23日

文/木村浩嗣

ガリー・ネヴィルには人を引き付ける魅力がある

自分がその中にいて思うのだが、メディアとはやっかいなものだ。しつこいし、攻撃的だし、大袈裟だし。第23節ベティス戦に敗れた後のバレンシア、ガリー・ネヴィルの記者会見は30分近いロングランだったが、その9割は“辞めないのか?”、“辞めない”というやり取りに費やされた。「言葉だけで結果はさっぱり出ませんけど」とか「ピーター・リム会長と進退の話をしましたか?」とか「コメンテーターのあなたは監督のあなたに潮時だ、とアドバイスするのではないですか?」とか角度は変えているが、言わんとしていることは同じである。それでいて、メディアがバレンシアの再建策を提案するわけでも、その結果に責任を取るわけでもない。うんざりするような集中攻撃をネヴィルはよく耐えた。彼は記者の目を見据えて一つひとつ真剣に答えるのだ。もちろん答えをはぐらかすことはあるが、嫌そうな表情は決して見せない。第3者を呼ぶ時に「ジェントルマン」という言葉を使うのも上品だ。さすがに解説者をやっていただけあってマイクの前の姿が様になっている。緊張感のある会見で、バレンシアの広報担当者は適当なところで切り上げようとしたが、ネヴィルはそれを制して手を挙げる記者がいなくなるまで丁寧に答えていた。

出典:WOWOW

第24節エスパニョール戦で勝利するまでリーグ戦で3カ月以上未勝利のチームを率い、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)では7ー0というショッキングな惨敗を経てすら、なぜクビが切られないのか不思議だった(ヌーノ・エスピリト・サント前監督時代よりも成績は悪化しているのだ)が、その理由の一つがわかった気がする。ネヴィルには人を引き付ける魅力がある。発言の内容が革新的だとか正しいとかという意味ではなく、言葉を伝えようとするテクニック、目線、表情、しぐさ、姿勢などを総動員し、コミュニケーション能力が優れているという意味だ。批判的な記者でさえ、ネヴィルの逃げない姿勢には感謝しているはずだ。

監督というのは人を動かすのが仕事である。だから

おすすめのコメント1

Keepしたユーザー
6Keep

サッカーのおもしろさを広げよう

  • ツイートする
  • 友達追加する

youtubeチャンネル開設しました。登録してね!

関連コンテンツ

見逃すな!今話題のサッカー動画!

無料会員登録して自分だけのサッカーマガジンを作ろう

投稿が完了しました。

投稿に失敗しました。