宮本恒靖インタビューVOL.3 レアル・マドリードに必要となるC・ロナウドの後釜
2位アトレティコ・マドリードと3位レアル・マドリードが激突した“マドリード・ダービー”に注目が集まった第26節。結果はアウェー、A・マドリードが白い巨人を一蹴(0ー1)。この結果R・マドリードはバルセロナに勝点12ポイント差をつけられ、ジダン監督自ら「リーガは終わった」と口にするほど優勝の二文字が遠のいた。一方首位バルセロナは難敵セビージャの挑戦を紙一重でかわし3ポイント獲得で首位を堅持。
リーグ戦も終盤を迎え、各クラブの明暗が分かれだす中で、解説者・宮本恒靖氏は現状に何を思うのか。バルセロナvs.セビージャ(第26節)戦の解説後に話しを聞いた。
圧倒的強さのバルセロナも「全てが完璧な試合はない」
――第26節、バルセロナはセビージャに先制を許しながらも、逆転で勝利を収めました。底力の違いを見せつける試合振りでしたが、セビージャも善戦した良い試合だったように感じます。この試合についての率直な印象をお聞かせください。
セビージャはしっかりと守備の時に4-4-2のブロックを作ってボールを奪う。相手が押し込んできた中ではマテューの裏を狙う意図を持ち、引き込んでからのカウンターがあった。(先制の場面は)それがうまく行きました。バルセロナと比較すれば地力の差がありますが、自陣のペナルティエリア付近でボールを奪い、そこから出て行く時にバルセロナの素早いプレスをかいくぐる質は他のチームよりは優れているので、その分まだボールを前に運べていました。
――セビージャの得点シーンはサイドを上手く崩すことに成功しました。他チームがバルセロナと戦う上で、参考になるシーンと言えるのでしょうか。
(得点シーンは)スローインからでしたけど、バルセロナの守備陣に気の緩みがあったかもしれません。ラス・パルマス戦(25節)もそうでしたが、バルセロナも全てが完璧という試合は最近無いように思います。キックミスから同点にされることもありましたし、隙はありそうだなと。
バルセロナ相手には、高い位置からのプレスが効果的なシーンが多い。下がってしまい、良い状態でメッシやルイス・スアレス、ネイマールに良いボールが入るより、自分たちもしんどいけど前からプレスに行って相手のミスを引き出す方がチャンスはあると思います。
――バルセロナは(26節終了時点で)公式戦34試合連続無敗記録になります。個の力が秀でていることは言うまでもありませんが、厳しい試合スケジュールやメッシの離脱、選手層の薄さが指摘された時期もあった中で、ここまでの戦績を収める主要因を改めてどのように分析されますか。
メッシが抜けた時はネイマールの存在感が増し、得点数も伸びました。
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